食糧安全
この食糧の生産と出荷は、他の多くの家畜の生産システムと比較して二酸化炭素排出量と生物多様性への影響がはるかに少なくて済みます。多くのサプライチェーンは、環境に対する責任、倫理的な調達、生産プロセスにおいて、消費者の厳しい監視に耐え、高いレベルの透明性と信頼性を確保しています。そのため、魚介類が食料安全保障に果たす役割がますます認識されるようになり、多くの保健機関は、食事に最低でも週に2~3回は魚介類を取り入れることを長い間提唱しています。
魚やエビなどの天然や養殖魚介類は、30億を超える人々に動物性タンパク質の20%以上を供給しているだけではありません。いわゆる「ブルーフード」と呼ばれるこの魚介類の高い栄養価、その多様性と豊富さは、回復力の高いサステナブルな世界の食糧システムの確立に役立つ理想的な位置にあることも意味しています。
この食糧の生産と出荷は、他の多くの家畜の生産システムと比較して二酸化炭素排出量と生物多様性への影響がはるかに少なくて済みます。多くのサプライチェーンは、環境に対する責任、倫理的な調達、生産プロセスにおいて、消費者の厳しい監視に耐え、高いレベルの透明性と信頼性を確保しています。そのため、魚介類が食料安全保障に果たす役割がますます認識されるようになり、多くの保健機関は、食事に最低でも週に2~3回は魚介類を取り入れることを長い間提唱しています。
FAOは、「世界漁業・養殖業白書 2022年(SOFIA)」の中で、世界、地域、国の食糧システム戦略や政策において、漁業・養殖水産物の優先順位を高め、うまく取り入れることが、農産物システムの変革に必要不可欠であると述べています。また、国連機関によると、世界の一人当たりの水産物の消費量は1960年代の9.9kgから2020年には20.2kgに倍増しており、年間平均増加率は世界の人口増加率とその他すべての動物性タンパク質食品および陸上で生産されるすべての食肉の消費量の増加率を常に上回っています。
FAO は今後、所得の増加と都市化の進行、サプライチェーンの改善、食生活の変化により、水産物消費量は15%増加し、2030年には一人当たり平均21.4kgを供給することになると予測しています。
今後10年間、水産養殖は持続的に拡大し、特に食糧不足の地域における水産食品に対する世界的な需要のギャップを満たすと同時に、既存を確保しつつ収入源や雇用を新たに生み出さなければなりません
SOFIAによると、2020年に世界の水産養殖生産量は過去最高となる1億2260万トンに達しました。これは、COVID-19パンデミックの世界的な広がりにもかかわらず、8750万トンの水生動物の養殖生産量を含む数字であり、食用として消費される水生動物の56%を養殖が占めていることも確認されています。
報告書によると、この養殖からの供給量は2027年には初めて1億トンを超え、2030年には1億600万トンに増加すると予測しています。この数字を達成するにあたって、すべての大陸で引き続き水産養殖が拡大し、その種類と生産物の幅が広がると見込んでいます。しかし同時に、今後10年間、水産養殖は持続的に拡大し、特に食糧不足の地域における水産食品に対する世界的な需要のギャップを満たすと同時に、既存を確保しつつ収入源や雇用を新たに生み出さなければならないと主張しています。
また、報告書では、革新的な水産養殖の優先分野として、養魚飼料と給餌、デジタル化、効率的で環境に配慮した実践の促進が必要であると指摘しています。さらに、これらの解決策を実行するには、十分な能力とスキル、トレーニング、研究、パートナーシップが必要であり、情報通信技術の発展およびアプリやプラットフォームへのアクセス拡大が有効であるとしています。
私たちは人類最大の課題の一つを解決するために ”Feeding the Future”というパーパスを掲げています。2015年に国連が打ち出した「持続可能な開発目標(SDGs)」は、その中間点を迎えようとしています。「持続可能な開発目標報告2022」に記載されているように、今その実施の中間点にある中、持続可能な開発のための2030アジェンダは、何段にも連なり交差する複数の難局を迎えており、重大な危機にさらされています。主な要因はCOVID-19、気候変動、紛争です。これらすべてが複合的に作用してすべての目標に影響を及ぼし、そこから派生して食糧と栄養、健康、教育、環境、平和と安全に危機をもたらします。。サステナビリティに向けて世界を軌道に乗せるには、地球規模で歩調を合わせる必要があります。
下記は、スクレッティングとニュートレコが事業に関連すると認識した国連のSDGsと、それらに対応するためのアクションが掲載されています。
2021年から2022年にかけて、飼料生産量当たりのグローバル・カーボン・フットプリントを5%削減
購入した水産原料の84%が認証またはFIPからのもの
スクレッティングノルウェー
PwC「2022 Climate Winner」に選出
EcoVadis IQ と評価プログラムを実施
2022年に購入した大豆のうち、当社の調達方針に従ってクラスAまたはBに分類された大豆の割合
事業で使用される電力のうち、再生可能な電力の割合
エクアドルのグアヤキルにグアヤス研究センターを開設
私たちのサステナビリティロードマップ2025は、健康と福祉、気候と循環、良き市民の3つの柱のもと、当社のサステナビリティへの意欲を概説し、2025年に向けた明確で測定可能な目標を盛り込んでいます。2020年6月にニュートレコの取締役会(旧ニュートレコ・エグゼクティブ・リーダーシップ・チーム)により承認されました。次のページでは、ロードマップに記載された目標の達成に向けた当社の進捗状況を紹介します。