Skretting Sustainability Report 2022

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様々な市場における調達状況を理解する

私たちのチームやサプライヤーからの反応

Working togetherサステナビリティの目標に向けて協力する

厳しい市場環境の中で、アジア地域において、サプライヤーが当社の比較的高い持続可能な調達方針に沿うことは必ずしも容易ではありません。しかし、様々な課題があるものの、代替原料の活用など、アジア地域おけるサステナビリティの発展の加速が望まれます。

日本の養殖産業は、伝統的に魚粉と魚油に大きく依存していおり、私たちは日々の業務で様々な課題に直面します。しかし、一つのスクレッティング、一つのニュートレコ、そして一つの地球の一員であることを忘れてはいけないと考えています。私たちはみな同じ船に乗っているのです。

競争が激しく、ニュートレコの基準を満たさない原料が存在することもありますが、私たちはサプライヤーと対話を重ね、私たちの要求と一致するよう努力しています。

情報の共有や協力を通じて、外部のステークホルダーに影響を与え、サステナビリティについて明確な需要があることを伝えることができると考えています。また、お互いに助け合い、目標に向かって協力し合うことで、思いもよらない解決策が見つかることを実感しています。過去には、社内外のステークホルダーの大きな協力のもと、飼料の物性や品質を維持しながら、認証を受けた魚粉、陸上動物タンパク質、植物原料の含有量を増やすことに成功しました。

世界中にのスクレッティングの製造拠点がありますが、各国のベストプラクティスから学び、グローバルな専門知識と革新的なマインドを活用する
Yosuke Sakurai, Procurement Manager, Skretting Japan

世界中にスクレッティングの製造拠点がありますが、各国のベストプラクティスを学び、グローバルな専門知識と革新的なマインドを活用する。グローバルとローカルの経験を通じて、サステナブルな養殖に関心を持つ日本のお客様をサポートしていきます。

 しかし、私たちの取り組みは単独では実現できません。サプライチェーンの中ですべてがつながっています。そのためには、お客様、サプライヤー、消費者、同僚、そして私たちを取り巻く地域社会からの支援と理解が不可欠であり、すべてのステークホルダーに対し感謝をもってこれからもサステナビリティのさらなる浸透に向けて邁進します。

日本のサステナビリティ認知向上に向けて

日本を含むアジアの多くの国において、漁業及び養殖業における持続可能性への取り組みについての関心は徐々に高まってきているものの、未だ十分とは言えない状況です。特に認証取得などによる “サステナビリティの可視化” という点では、ほとんど浸透していないのが現状です。

またこうした活動はバリューチェーンの一角のみで達成されるものではなく、とりわけ最終消費者の認知向上が不可欠である事から、浸透までに時間を要する事が予想されます。

スクレッティングをはじめ国内パートナー企業とより先進的な活動を徐々に広げられている事を嬉しく思っています
Yoshiaki Tatsumi, Assistant Manager Protein Meal and NGFI Section Grain and Feedstuff Department, Kanematsu Corporation

そのような環境下でも、スクレッティングをはじめ国内パートナー企業とより先進的な活動を徐々に広げられている事を嬉しく思っています。

一例として、国内魚粉製造会社、巻網船漁業会社とパートナーシップを結び、日本(北海道)マイワシ資源を対象とするMSC認証取得を目的として、FIP (Fishery Improvement Project、漁業改善プロジェクト) を正式に立ち上げました。マイワシは日本国内養殖産業において最も重要な魚種の一つです。本プロジェクトが未来の海洋資源の持続的利用に貢献するものと大きく期待しています。

 今後はこの輪を日本・アジアでどのように広げていけるか、それが課題でしょう。また高次でのサステナビリティを達成していく為には、アジアではまだ十分とは言えないコンサルティングシステムの充実というのも重要になってくると考えています。

イタリアでお客様と共にサステナビリティを推進

サステナビリティと循環性は、近年最も注目されているテーマであることに間違いありません。スクレッティング イタリアにとって、これらへの対応は、当初は大きな課題でした。当社のミッションをサプライヤーに伝え、どのような形で目標を達成したいのかを説明するのは容易ではなかったからです。

当初は、誰も解決策を持ち合わせていなかったので、協力者を獲得するのは容易ではありませんでした。しかし、当社の熱意が協力者を動かし、協力者自身が革新的な提案をするケースもありました。サプライヤーの成熟度と感性が、この取り組みには欠かせなかったのです。

今、持続可能性や循環型社会が必ずしもコスト削減を意味しないことが分かっています。実際、例えば再生プラスチックを50%以上使用した包装を購入すると、100%未使用の材料よりもコストがかかります。

COVID-19に続き、ウクライナ・ロシア紛争とそれに伴うサプライチェーンの大きな混乱により、原料価格と物流コストはかつてない水準まで上昇しました。このため、サステナビリティへの道はさらに厳しくなり、撤退を余儀なくされたところもあります。

海産原料の場合、認証されたものと非認証のものの価格差が激しく、競争力を維持するために一時的に停止せざるを得ないこともありました。一方、競争力強化の必要性から、(精肉、水産、製パン工場などからの)副産物原料の需要が高まり、「再利用」文化がさらに加速しました。

物流に伴う二酸化炭素排出量を削減するために、サプライチェーンをできるだけ短くすることに力を入れています
Adamo Caldori, Purchasing Responsible, Skretting Italy

物流に伴う二酸化炭素排出量を削減するために、サプライチェーンをできるだけ短くすることに力を入れ、昆虫や藻類などの新原料に重点を置いています。

 近年、当社はサプライヤーと同じ言語を使い、課題やジレンマが終わっていないという共通認識を持っています。同時に、サステナビリティと循環性には将来的にチャンスがあることを認識しています。

サステナビリティの文化

Berlin Packagingでは、環境への影響を最小限に抑え、持続可能性に焦点を当てた製品とサービスを最終的に消費するすべての市場と地域のお客様に提供することで、気候変動と戦っています。

それは簡単なことではありません。特にイタリアでは、市場からの反応は、現在見られるようなサステナブルな包装に高いお金を払う準備ができていないからです。軽量で高性能な容器を作るための莫大な投資を価格に反映させなければならず、お客様の期待に沿うものではありません。

スクレッティング イタリアとの協働は、当社が正しい方向に進んでいることを認識し、持続可能性と循環性の目標に改善をもたらす他のイノベーションを利用するために、この問題に集中するモチベーションをさらに高めるものでした。

 当社は、お客様からサプライヤー、チーム内、そして当社が運営する地域社会まで、包装のバリューチェーン全体で持続可能な文化を推進することを誓います。

誠実さと尊敬の念という価値観を大切にし、社内外のすべてのステークホルダーから信頼を得ることで、持続的な成長を実現することを目指しています。
Fabrizio Mondolfo, General Manager, Berlin Packaging Industrial Italy

Berlin Packagingの成功は、幅広い市場と地域に対応する能力にかかっています。多様性、公平性、包括性は、当社のビジネスモデル実現の要であり、これらの価値観に対する当社のコミットメントは、世界中の当社のすべての取り組みにおいて揺るぎないものです。

 当社は、誠実さと尊敬という価値観を大切にし、社内外のすべてのステークホルダーから信頼を得ることで、持続的な成長を実現することを目指しています。

Soy illustration

Next:大豆原料

2020年の当社の大豆・パームオイル調達方針は、2025年までに大豆・パームオイル原料の森林破壊ゼロの供給を実現するという、当社のコミットメントを示しています。この方針では、大豆とパーム原料を森林破壊のリスクに基づいて4つのクラスに分類し、これらのリスクを軽減するためにどのサステナビリティ認証が利用できるかを示しています。この分類システムは、2025年末までに森林破壊ゼロの大豆とアブラヤシ原料を調達することを目指す当社の購買チームの指針となっています。

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海産原料
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