Skretting sustainability report 2020

Our migration towards a more sustainable future

透明性と信頼

より簡単で迅速な情報アクセスへと消費者の要求が変化したことで、透明性を高めることの重要性に拍車がかかっています。
自社で行っている業務に関してオープンであるよう、様々なセクターの会社がステークホルダーによる一定の圧力下にあり、原料や食品偽装、動物の福祉、基本的人権、児童労働問題など、食品業界が開示すべき情報は数多くあります。今日の消費者は製品の産地だけでなく、その製造が行われた背景にも関心を持っています。

最新のFAOの「世界の漁業・養殖業の現状」や国連グローバル・コンパクトの「 Ocean Stewardship 2030」報告書では、サステナブルな水産物の生産は、環境や社会への悪影響を防ぐために業界の透明性にかかっていると述べています。同時に、バリューチェーンを構成するさまざまなプレーヤー間の信頼関係を強化することが重要な課題であると指摘しています。

こうした背景から、スクレッティングは「透明性と信頼」を私たちの新しい柱として定義しました。透明性と信頼性は、私たちが何を支持し、水産物のバリューチェーンに何を貢献しているのかをより明確に示すことができるだけではありません。また、透明性と信頼性のある企業としての具体的な地位を築くための基盤となる2つの強力な社内プログラムであるNuterraとNutraceを通じて、持続可能性と食品の品質と安全性への供給において、私たちが何をしているのかについてのメッセージをシンプルにすることができます。


これにより、規律ある会社として誠実な経営を行っていることが示されるだけでなく、透明性の高さによって風評被害のリスクを減らし、スクレッティングのサステナビリティリポートでも宣言しているように、よりサステナブルな業界を目指すリーディングパートナーとしての信頼にもつながります。さらに、透明性と信頼にコミットすることで、環境的にも社会的にも良い影響を与えようと努める、責任ある企業を志望する優れた人材を惹きつけると考えています。

また、透明性を確保することで、風評リスクを軽減し、より持続可能な産業への移行を推進するリーディングパートナーとしてのスクレッティングへの信頼を高めることができます。

2020 年、顧客の暮らしの向上へのコミットメントを原動力とするスクレッティングは、目標に焦点を当てながらも現実に即した経営ができている限り、何事も不可能ではないことを証明しました。リスクを減らし規格を遵守する共通のシステムによって工程の確実性と効率を高めながら、品質と安全のレベルをさらに高めるべく、各部署で優良事例を共有しながらイノベーションを実現することができたのです。

2020 年、社内の協調と優良事例の実施を確実にするため、私たちはニュートレコとトラウニュートリションと共同で Nutreco Quality Committee(ニュートレコ品質委員会)を発足しました。これにより、ニュートレースの基準が改正・更新され、そこに含まれるコンプライアンスの基準もより明確になりました。同時に、事業継続プランニング、クレーム処理、不適切物質のモニタリング、HACCP、製品技術、追跡調査、原料評価というように分野ごとの各チームで研修を実施することができました。

改訂版の監査書類と連動し、スクレッティングの 75%のグローバルサプライヤ―の監査にサステナビリティ要求事項を含めた、新たな不適合モデルをニュートレコが発表しました。それに加え、計画に沿って一部の工場をニュートレース基準に認証しました。社内オペレーションと顧客から必要とされる一貫性を保ちながら、監査業務をリモートで行えるようにもなりました。

私たちのチームが学んだ中で重要なことは、彼らの目標を達成させられるソリューションを共同で生み出すため、そこでの問題対処の方法に耳を傾け、彼らの需要にさらに寄り添うことです。それにより、トレーサビリティが重要であることの正当性を立証したうえでシステムを改善し、必要に応じて監査書類と分析結果を提供することに重点を置きました。この協働によって、スクレッティングは透明で信頼に足るパートナーというポジションを保持しているのです。

CEOからのご挨拶
私たちのアンビション
背景
スクレッティングと国連持続可能な開発目標(SDGs)
透明性と信頼
主要なパートナー
ロードマップ2025
動物の健康と福祉
気候と循環
良き市民
養魚とエビの生産に用いられる飼料原料
スクレッティングについて