RAS事業の成長をサポート

Joachim Nielsen, CEO of Proximar and Bastiaan van Tilburg, CEO of Skretting, posing together with Mt Fuji in the background

2024年9月30日、日本で初めて閉鎖循環式陸上養殖(RAS/CAS)で育てられたアトランティックサーモンが出荷され、養殖産業にとって大きな節目となりました。

アトランティックサーモンは、2022年にノルウェーの企業であるプロキシマー・シーフード社が建設・運営した、日本の静岡県にある閉鎖循環式陸上養殖システム(RAS/CAS)で養殖されたものです。


スクレッティングはプロキシマー社と戦略的パートナーシップを締結しており、プロジェクト開始以来、スクレッティングのグローバルチームと緊密に連携してきました。魚の品質サービスチームも立ち上がり、包括的な品質モニタリングサービスを提供しています。この最初の出荷は、スクリッティング社とプロキシマ社双方にとって、事業上の成果を意味します。


最近来日した際、スクレッティングのCEOであるバスティアン・ヴァン・ティルバーグは日本のメディアに対して、RAS部門の成長が見込めると述べ、RAS用飼料の供給体制を強化し、品質を向上させるために、スクレッティング伊万里工場に1,000万~1,500万ユーロを投資する計画があることを明らかにしました。

Salmon sashimi
アトランティックサーモンの刺身は美しい色合いに仕上がっています
Joachim Nielsen, CEO of Proximar and Bastiaan van Tilburg, CEO of Skretting, posing together with Mt Fuji in the background
プロキシマー社CEOのヨアキム ニールセン氏とスクレッティングCEOのバスティアン ヴァン ティルバーグ

また、バスティアンは、日本の養殖魚の輸出を後押しするASC飼料規格認証の取得に向けて、取り組んでいることを明らかにしました。日本市場はスクレッティングにとって重要な市場であり、サステナブルな養殖用飼料の提供に重点的に取り組むことで、原料費の高騰や気候変動などの課題に対処し、日本の養殖産業の収益性を向上させることを目指しています。


「現在、私たちは1日に2,600万食分のシーフードを提供しています。世界の人口が100億人に達すると予想される2050年にも対応できるタンパク質供給システムを整えることが不可欠です」と述べています。